外構工事トラブルの予防策・対処法は?事業者向けに弁護士がわかりやすく解説

外構工事を受注したものの、工事に関してトラブルが生じることがあります。
では、外構工事で起きやすいトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?また、外構工事でトラブルを避けるには、どのような予防策を講じればよいのでしょうか?
今回は、外構工事で起きやすいトラブルや外構工事でトラブルを予防する対策、外構工事でトラブルになってしまった場合の対処法などについて弁護士が解説します。
なお、当事務所(アクセルサーブ法律事務所)は建設・不動産業界の法務に特化しており、外構工事のトラブルについても豊富な解決実績を有しています。外構工事のトラブルでお困りの建設会社様は、アクセルサーブ法律事務所までお気軽にお問い合わせください。
外構工事に関するトラブルの例
はじめに、外構工事で起きやすいトラブルの例を紹介します。
- 工期の遅延に関するトラブル
- 近隣住民からのクレームに関するトラブル
- 請求金額に関するトラブル
- 完成形が事前の説明や図面と相違するトラブル
- 仕上がりの品質に関するトラブル
- 建物の基礎や配管を傷つけるトラブル
工期の遅延に関するトラブル
1つ目は、工事の遅延に関するトラブルです。予定していた工期に間に合わない場合、発注者から損害賠償請求などがなされる可能性があります。
なお、発注者側の都合による遅延である場合には、請負人の責めに帰すべき事由がない限り、原則として賠償責任は負いません。しかし、発注者から仕様変更を希望されたことが原因で納期が後ろ倒しとなり、変更後の納期も説明した場合であっても、「言った・言わない」のトラブルとなる可能性はあります。
近隣住民からのクレームに関するトラブル
2つ目は、近隣住民からのクレームに関するトラブルです。
工事の音や土ぼこり、工事車両の停車、職人さんのマナーなどについて近隣住民からクレームが寄せられることがあります。クレームの内容によっては、謝罪などの対応が必要となります。
また、発注者と近隣住民との関係性の悪化につながった場合、責任を問われるかもしれません。
請求金額に関するトラブル
3つ目は、請求金額に関するトラブルです。
契約書を取り交わした後で追加工事や仕様変更が発生し、請求額が変わることもあるでしょう。しかし、請求時に発注者から「金額が増えるとは聞いていない」などとして、増加分の報酬を支払ってもらえずトラブルとなる場合があります。
完成形が事前の説明や図面と相違するトラブル
4つ目は、完成形が事前の説明や図面と相違するトラブルです。
施工会社側のミスで図面などと相違してしまった場合、工事のやり直しや減額などで対応することになるでしょう。一方で、施工会社としては事前の打ち合わせどおりに施工したにも関わらずその証明が困難であり、発注者から修正や減額などを求められることもあります。
仕上がりの品質に関するトラブル
5つ目は、仕上がりの品質に関するトラブルです。
外構工事の仕上がりに問題があるとして、発注者側から工事のやり直しや減額などの対応を求められることがあります。
建物の基礎や配管を傷つけるトラブル
6つ目は、建物の基礎部分や配管を傷付けてしまうトラブルです。
地中には、配管が通っていることが少なくありません。また、建物に近い場合、基礎部分が埋まっていることもあります。外構工事で万が一これらを傷付けてしまうと、トラブルに発展する可能性が高いでしょう。
外構工事でトラブルに発展した場合の対処法
外構工事に関してトラブルに発展してしまったら、建設会社としてはどのように対応すればよいのでしょうか?ここでは、一般的な対処の流れを解説します。
- まずは真摯に対応する
- 必要に応じて契約書の規定を確認する
- 弁護士に相談して具体的な対応方法を検討する
- 相手方と交渉する
- ADRで解決をはかる
- 訴訟で解決をはかる
まずは真摯に対応する
外構工事でトラブルに発展したら、まずは真摯に対応します。
対応の中では、「相手方が何を主張しているのか」と「相手方が何を求めているのか」を確認しましょう。施工内容や施工品質に関するトラブルであれば、現地の状況も確認します。
そのうえで、「自社の施工内容が明らかに仕様と異なる」や「施工水準が明らかに低い」など自社側のミスが明らかであれば、施工のやり直しなどの対応を行います。
一方で、相手方の主張と自社としての認識に違いがある場合や相手方が過剰な要求をしていると感じる場合は、次のステップに進みます。
必要に応じて契約書の規定を確認する
必要に応じて、契約書の規定を確認します。契約書に、問題の解決策が具体的に定められていることがあるためです。
たとえば、外構工事の完成が遅れたのは確かであり適正な損害金を支払う意思はあるものの、相手方から多額の損害賠償を求められて対応に困る場合もあるでしょう。そのような場合に、契約書に「遅延1日あたり〇円の遅延損害金を支払う」などの規定があれば、原則として契約書の定めどおりの賠償金を支払うことで解決をはかることとなります。
弁護士に相談して具体的な対応方法を検討する
続いて、弁護士に相談をして具体的な対応方法を検討します。弁護士に相談することでそのケースにおける具体的な対処法が把握でき、的確に対応しやすくなるでしょう。
外構工事のトラブルでお困りの際は、アクセルサーブ法律事務所までご相談ください。当事務所は建設・不動産業界の法務に特化しており、外構工事のトラブルについても豊富なサポート実績を有しています。
相手方と交渉する
弁護士への相談結果を踏まえて、相手方と交渉します。状況に応じて、弁護士に代わりに交渉してもらうことも可能です。
この段階で話し合いがまとまれば、必要に応じて合意書を取り交わしてトラブルは解決となります。
ADRで解決をはかる
交渉がまとまらない場合は、ADR(Alternative Dispute Resolution:裁判外紛争解決手続)で解決をはかります。
ADRとは、調停やあっせんを受けて当事者間での合意形成をはかる手続きのことです。調停委員が両当事者からそれぞれ意見を聞き、意見を調整する形で合意形成を目指します。
交渉がまとまりADRが無事に成立したら、合意内容などをまとめた合意書や調停調書などが作成されてトラブルは解決となります。
訴訟で解決をはかる
ADRが成立に至らなかった場合は、訴訟で解決をはかります。また、外構工事のトラブルでは「訴訟の前に絶対にADRを経なければならない」という決まりはないため、ADRで解決をはかれる見込みが薄ければ、はじめから訴訟を提起することも可能です。
訴訟では、裁判所が諸般の事情を考慮して、トラブル解決の結論(判決)を下します。判決内容に納得がいかなければ一定期間内に控訴をすることで、裁判のやり直しを求めることができます。
一方で、所定の期間内に当事者がどちらも控訴を提起しなければ、その時点で判決は確定します。確定した判決には、たとえ納得がいかなくても従わなければなりません。
外構工事のトラブルを避ける対策
外構工事を受注する場合、そもそもトラブルになる事態を避けたいことでしょう。ここでは、外構工事でトラブルを避ける主な対策を6つ解説します。
- 事前に近隣住民に挨拶をする
- 仕様を図面で事前に共有したうえで施工する
- 配管や建物部分の図面などを事前に確認する
- 契約書を作り込む
- 特に注意すべき点は事前に書面と口頭で丁寧に説明する
- 契約後に変更が生じた点は改めて書面を取り交わす
事前に近隣住民に挨拶をする
1つ目は、近隣住民に事前に挨拶をすることです。
外構工事では、音が出たり土ぼこりが舞ったりすることが少なくありません。また、工事車両が行き来することもあるでしょう。そのため、近隣に住居がある場合、多かれ少なかれ住民に迷惑をかけることとなります。
事前に近隣住民に工事の概要や工事日程などを伝えて挨拶に回ることで、近隣住民の納得が得られ、クレームに発展する事態を避けやすくなります。
仕様を図面で事前に共有したうえで施工する
2つ目は、仕様を図面で事前に共有したうえで施工することです。
外構工事を行う場合は、事前に仕様や完成予想図などを示して発注者とイメージを共有することをおすすめします。イメージを共有することで認識の食い違いが避けられ、トラブル予防につながります。
また、仮に完成後に発注者から「発注内容と違う」と主張されても、スムーズな解決が可能となるでしょう。
事前に仕様を共有することで、本当に発注内容と違うのか発注者の勘違いなのかが明確となるためです。
配管や建物部分の図面などを事前に確認する
3つ目は、配管や建物部分の図面などを事前に確認することです。
配管や建物図面を事前に確認することで、作業中に建物の基礎や配管を傷付けるリスクを避けやすくなります。図面がない場合には、建物部分を施工したハウスメーカーなどから可能な限り取り寄せてもらうとよいでしょう。
契約書を作り込む
4つ目は、契約書を作り込むことです。契約書に定めがあることで避けられるトラブルや、スムーズな解決が可能となるトラブルは少なくありません。
たとえば、遅延損害金の額を定めることで、工事が遅延した場合にスムーズな対応が可能となります。そのため、外構工事で起こり得るトラブルを想定して契約書を作り込むとよいでしょう。
とはいえ、契約実態に合った契約書を自社だけで作成することは容易ではありません。トラブル防止やトラブルのスムーズな解決につながる契約書の作成をご希望の際は、アクセルサーブ法律事務所までお気軽にご相談ください。
特に注意すべき点は事前に書面と口頭で丁寧に説明する
5つ目は、特に注意すべき点は事前に書面と口頭で丁寧に説明することです。トラブルは、誤解や認識の食い違いから起きることも少なくありません。
たとえば、外構工事の途中で地中から埋設物が出てきて撤去作業が追加で必要となった場合、施工会社としては工事費用を加算したいことでしょう。しかし、発注者がそのような場合に追加費用がかかることを認識していなければ、追加費用の支払いに納得が得られずトラブルになるかもしれません。
契約締結段階で、「このような場合には追加費用が発生する」などと口頭で丁寧に説明して契約内容としても盛り込んでおくことで、トラブルを防止しやすくなります。
契約後に変更が生じた点は改めて書面を取り交わす
6つ目は、契約後に変更が生じた場合、改めて書面を取り交わすことです。書面を取り交わしていない場合、「言った・言わない」の認識違いからトラブルに発展する可能性があるためです。
特に、納期や金額、仕様の変更はトラブルに発展しやすいため、変更が生じた時点でその都度書面を取り交わすことをおすすめします。
外構工事トラブルについて弁護士に相談・依頼する主なメリット
外構工事についてトラブルが生じた際は、弁護士に対応を相談・依頼することをおすすめします。ここでは、弁護士に相談や依頼をする主なメリットを4つ解説します。
- 状況に応じた的確な対処法が検討できる
- 相手方の対応を弁護士に任せられる
- 相手方からの過度な要求の抑止力になる
- 訴訟に発展しても対応を任せられる
なお、アクセルサーブ法律事務所は建設・不動産業界の法務に精通しており、豊富なサポート実績を有しています。外構工事のトラブルでお困りの際は、アクセルサーブ法律事務所までご相談ください。
状況に応じた的確な対処法が検討できる
外構工事がトラブルに発展した場合、どのように対処すべきか判断に迷うことも多いでしょう。弁護士に相談することで、状況に応じた的確な対処法の検討が可能となります。
相手方の対応を弁護士に任せられる
外構工事でトラブルに発展した場合、相手方と直接対峙することに不安を感じることもあるかと思います。弁護士に依頼する場合には、弁護士に対応を任せられるため安心です。
相手方からの過度な要求の抑止力になる
建設会社側にも非があるトラブルでは、相手方から過剰な要求をされるケースがあります。弁護士が関与することで、過剰な要求を退けやすくなるほか、過剰な要求の抑止力ともなります。
訴訟に発展しても対応を任せられる
先ほど解説したように、裁判外で交渉がまとまらない場合は最終的に訴訟を提起して解決をはかることとなります。弁護士に依頼する場合は訴訟に発展しても対応を任せられるため、安心です。
また、弁護士に依頼することは「訴訟も辞さない」という暗黙のメッセージともなります。そのため、相手が訴訟に発展する事態を避けたいと考える場合、弁護士がついた時点で交渉に応じて解決に至る可能性もあるでしょう。
外構工事トラブルに関するよくある質問
続いて、外構工事トラブルに関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
外構工事のトラブルは誰に相談すればよい?
外構工事でトラブルに発展した場合は、建設業界の法務にくわしい弁護士にご相談ください。
外構工事のトラブルについて相談できる弁護士をお探しの際は、アクセルサーブ法律事務所までご相談ください。
外構工事のトラブルで相手方から金銭を要求されたらどうすればよい?
外構工事のトラブルで相手方から金銭の支払いを求められたら、まずは弁護士にご相談ください。弁護士に相談することで、その要求が妥当であるか否かの判断がしやすくなります。
また、要求が不当である場合には、弁護士が相手方と直接交渉することで請求を諦める可能性も高いでしょう。その場で支払ったり相手方の差し出す書面に署名押印をしたりすることは、おすすめできません。
外構工事のトラブルでお困りの際はアクセルサーブ法律事務所までご相談ください
外構工事のトラブルでお困りの際は、アクセルサーブ法律事務所までご相談ください。最後に、当事務所の主な特長を3つ紹介します。
- 建設・不動産法務に特化している
- 予防法務に注力している
- 実践的なアドバイスを提供している
建設・不動産法務に特化している
アクセルサーブ法律事務所は建設・不動産法務に特化しています。建設業や不動産業でのビジネスの実態や取引慣習、起きやすいトラブルなどを熟知しているため、的確なサポートが実現できます。
予防法務に注力している
外構工事でトラブルが発生すれば、最終的には解決に至っても対応に時間や労力、精神力などがかかります。そのため、トラブルは可能な限り未然に防いだ方がよいでしょう。
アクセルサーブ法律事務所は、「助け合い、称え合い、共に成長し、喜び合う―それが当たり前の世界を創る」ことを最終的なゴールとして設定しています。この目標を達成するため、トラブルが起きてからの対応のみならず、トラブルを避けるための「予防法務」にも力を入れています。
実践的なアドバイスを提供している
法的に正しいことと経営として望ましいことは、一致しないこともあるでしょう。アクセルサーブ法律事務所は法令を遵守しつつも、その先にある「事業のさらなる発展・目標達成」をも重視した実践的なアドバイスを提供します。
まとめ
外構工事で生じやすいトラブルを紹介するとともに、外構工事でトラブルとなった場合の対応や外構工事にまつわるトラブルの予防策などを解説しました。
外構工事で生じやすいトラブルとしては、工期の遅延に関するトラブルや請求金額に関するトラブル、完成形が事前の説明や図面と相違するトラブルなどが挙げられます。このようなトラブルを予防するには、契約書を作り込むことや変更が生じた際は改めて書面を取り交わすことなどの対策を講じるとよいでしょう。的確な対策を講じることで防げるトラブルは、少なくありません。
一方で、すでにトラブルに発展している場合には、早期に弁護士へご相談ください。弁護士へ相談することで、状況に応じた的確な対応策が把握できます。また、弁護士に正式に依頼することで相手方との交渉を弁護士に任せることも可能となり、安心して本業に注力しやすくなるでしょう。
アクセルサーブ法律事務所は建設・不動産業界の法務に特化しており、外構工事のトラブルについても豊富なサポート実績を有しています。外構工事でトラブルが起きてお困りの際や外構工事のトラブルを予防したいとお考えの際には、アクセルサーブ法律事務所までお気軽にご相談ください。


